
TBSの各種番組でご活躍されているアナウンサーの皆様が所属する、TBSアナウンス部でクロジカスケジュール管理をご利用いただいております。アナウンス部ならではの問題と、それを解決したクロジカスケジュール管理のご利用方法について、TBSアナウンサーの小林様、秋沢様にお伺いしました。
デスクを机(デスク)から開放したかった
─ グループウェアを検討された背景や課題を教えてください。
小林様: 放送業界は50年以上の歴史がありますが、これまでは紙とペンでスケジュールを管理していました。アナウンス部で管理職となった「デスク」というポジションが、担当アナウンサーのスケジュールを組んでいますが、デスクになると自分のアナウンサー業務をほぼできなくなるほどスケジュール管理に忙殺されます。TBSは地上波とラジオがあり、さらにはBS・CSと電波が増え、アナウンサーも放送以外の仕事も増え、とても紙だけではスケジュールを管理することが不可能になっていました。そこで、スケジュールをオンライン化して全員で見られるよう共有し、アナウンサーの空き時間を瞬時に見つけて仕事を誰でも簡単に貼り付けられるようにならないかと考えていました。なにより私自身がアナウンサー業をやめたくなかったのもありますが (笑)
秋沢様: アナウンサーはシフト制で休みもバラバラ。アナウンサーやデスク同士の連絡・連携も取りにくく、「誰がどこで何をしているのか」ということも、アナウンス部へ来て、紙台帳を見て確認しなければ分かりませんでした。アナウンス業務の空白時間や移動時間にそうした作業をできるようなれば、フットワークも増すと思っていました。デスクをデスク(机)から開放したかったというのが大きいですね。
グループウェアは操作性が重要。クロジカスケジュール管理はまさに感覚的に使えた
─ クロジカスケジュール管理を導入された決め手は何でしょうか?
小林様: 実はクロジカスケジュール管理を使っていて、今まで一度もマニュアルを読んだことがありません。超多忙なオンエアの現場ではヘビーデューティー(耐久性が高いこと)で感覚的に使えることが重要、クロジカスケジュール管理はまさに感覚的に使うことができました。またクロジカスケジュール管理の管理権限が合っていたというのもあります。スケジュールはデスクの5人さえ書ければよく、ほかのアナウンサーは見るだけで良い。権限をシンプルに設定できるのも良かったです。あとはやっぱり、安かったという点です (笑)
アナウンス部65人のスケジュール管理に利用
─ 実際にクロジカスケジュール管理をどのようにご利用されていますか?
小林様: アナウンス部ではデスク5人だけが記入できる権限を持ち、ほかのアナウンサー60人は登録されたスケジュールを見るだけの権限に設定して使っています。スケジュールの作成者と更新者が確認できるので、アナウンサーが登録したデスクに確認できますし、スケジュールの内容欄には発注元や連絡先など、全部の情報を記入するようにしています。出先で携帯を開いて仕事の詳細を確認したり、プロデューサーへ連絡などもすぐにできます。仕事の受注メールもクロジカスケジュール管理へコピペで済むフォーマットにしていて、すぐスケジュール登録できるようにしています。シンプルな機能に絞って使えるのが良いですね。
クロジカスケジュール管理で生まれた余裕をどう使うかが今後の課題
─ クロジカスケジュール管理を使うことで職場はどう代わりましたか?
小林様: まず紙が減りました!これまでは紙とペンでデスクがアナウンサーごとに1日1枚書いていたので、紙を使う量がすごく減りました。
秋沢様: あと電話番も不要になりました。今までは必ず一人は電話番を残す必要があったのですが、その間もちろん電話番はアナウンス業務ができません。アナウンス部は全員アナウンサーなので電話番もアナウンサー。すごく時給の高い電話番ということになります (笑)紙も含めて無駄を大幅に改善できましたし、面倒な仕事から一気に解放されました。全アナウンサーのスケジュールをパッと立体的に見れるので、仕事の発注から判断までのスピードが大幅に速まりました。
小林様: コミュニケーションの面ですと、仕事上の業務連絡が減り、それ以外のコミュニケーションが増えたように思います。スケジュールがデジタル化され残るようになったので、「言った言わない」みたいなトラブルが無くなりました。スケジュール管理が楽になったので、デスクが自分の放送に集中できるようになったり、後輩の放送を見てあげるなどの余裕ができました。今はその出来た余裕をどう使うかが今後の課題です。自分のオンエアにも割り振れますし、アナウンサーとしての売り込みができたり、今まで出来なかったことが出来るような、環境の変化を感じています。