
こんにちは。「クロジカスケジュール管理」コンサルティングチームの林です。
近年では、インターネットを使って物を売買するEC市場が拡大しています。スマートフォンから気軽に注文できるので、今では生活するうえで欠かせないものになりました。
EC市場拡大によって、倉庫業の負担が増し労働人口の減少、労働環境の問題などの課題が発生しています。これらの課題対策にWMS(倉庫管理システム)がオススメです。
これから倉庫業の勤怠の課題、WMS導入のメリット、オススメのWMSなどをご紹介します。
目次
倉庫業の勤怠における課題

EC市場拡大にともなって、商品を管理する倉庫業は欠かせない存在になってきました。倉庫業の負担が多くなり勤怠に課題がある状態が続くと、商品の管理がうまくできず発送が遅れる可能性があります。
今後の倉庫業を安定、成長させるためには、抱えている課題を確認して解決していく必要があるでしょう。
これから、
- 在庫の過不足が残業につながる
- 深刻な人手不足で一部のスタッフに作業が集中する
- 人的ミスが発生して手間が増える
といった倉庫業の勤怠における課題について解説していきます。
在庫の過不足が残業につながる
倉庫業の勤怠における課題に、在庫の過不足が残業につながるというものがあります。適切な在庫管理ができないために過不足が発生すると、欠品によって機会損失が生じます。また欠品が発生すると、商品を発送するまでに時間がかかるのです。
そのためクレームが発生する恐れがありますし、ブランド力の低下を招く事態も視野にいれなければなりません。
また余剰在庫をかかえている場合は、破棄する手間もかかります。在庫の過不足はイレギュラーなため、あらかじめ対応する時間を予定に入れられていません。そのため対応するために時間がかかり、業務時間内に終わらなければ残業につながります。
このような事態がたびたび起こると、長時間労働につながる危険性があるでしょう。在庫の過不足が発生することで、無駄な管理費、人件費、保管に必要なスペースなどが発生します。
このように費用や手間を無駄にかけないためにも、余分な在庫を無くし、管理も行ってくれるシステムの導入が求められています。
深刻な人手不足で一部のスタッフに作業が集中する
深刻な人手不足で一部のスタッフに作業が集中するというのも、倉庫業の勤怠における課題のひとつです。倉庫業の深刻な人手不足は業界全体の大きな課題になっています。人手が足りないので、時間内に出荷作業を完了できなくなるケースもあるのです。
そのような事態がおきると、配送の遅延につながる危険性がでてきます。また人手不足によって、一部のスタッフに作業が集中することも少なくありません。その結果、一部のスタッフに体力的・精神的な負担がかかります。
体力的・精神的な負担がかかると、作業ミスを発生する可能性も高まります。この状態を見過ごして、スタッフの健康にかかわる問題に発展する前に、対応を考えなければなりません。
また、倉庫管理で発生する業務は取引先ごとに異なります。そのため全てを把握することは難しいです。全てを把握するためには、ある程度の経験が必要になります。
これでは経験値が高いスタッフに、作業が集中する事態がいつまでも続いてしまうでしょう。そこでシステムを導入して、荷主ごとの入出荷の管理・在庫管理ができるようになることが求められています。
人的ミスが発生して手間が増える
倉庫業の勤怠における課題に、人的ミスが発生して手間が増えるというものがあります。倉庫管理を行うスタッフは人なので、人的ミスが発生するのは逃れられない課題です。このため非効率であることによる、時間ロスは避けられなくなります。
また繁忙期になると、さらに各スタッフの負担が大きくなります。そうして荷物の数え間違いや、ロケーションの不一致など、さらに人的ミスが発生しやすくなるのです。これでは、ミスに対応するために多くの時間がかかります。
こうして人的ミスによって手間が増えると、業務が時間内に終わらず長時間労働になる恐れがあるのです。この状態を回避するために、マニュアルを整備したり、システムによる正確な倉庫管理が必要になります。
WMS(倉庫管理システム)とは
WMS(倉庫管理システム)とは、Warehouse Management System(ウェアハウスマネジメントシステム)の略です。商品や材料を倉庫に入荷してから出荷するまで管理できるシステムのことを指します。
適切な在庫管理、ロケーション管理、納品書の作成が可能です。これにより倉庫管理業務の多くの問題を解決してくれるでしょう。
WMSの主な機能
WMSの主な機能をご紹介します
- 在庫管理機能
- 棚卸管理機能
- 入荷、出荷管理機能
- 帳票、ラベル発行機能
在庫管理機能では、在庫の数や置き場所、製造年月日や消費期限などの情報を一括で管理できます。入出庫にともなう在庫の変動も確認可能です。
棚卸管理機能では、棚卸指示機能やスキャナによる簡単な入力で棚卸作業を効率化します。
入荷、出荷管理機能では、入出荷スケジュールや入出荷商品の管理ができます。実際の在庫とデータ上の在庫をリアルタイムで一致させることが可能です。
また入出庫指示機能やピッキングリスト作成機能を使って、入出荷のサポートができます。帳票、ラベル発行機能では納品書や発注書の発行、在庫管理に必要な帳票やラベルの作成が可能です。
WMS導入のメリット
WMS導入のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。メリットを知ることで、WMS導入へのモチベーションをあげられるでしょう。
これから、WMS導入のメリットとして、複数の倉庫間での在庫共有、業務のシステム化による人手不足解消、業務効率化による人的ミスの防止などについて解説していきます。
在庫を複数の倉庫で共有できる
WMSを導入すると、在庫を複数の倉庫で共有できるというメリットがあります。WMSを使用することで、倉庫間の情報を共有できるようになるのです。そのため各倉庫独自のマニュアルを撤廃することができるでしょう。
作業を標準化して在庫管理の精度を向上させることもできます。余分な在庫を無くして期限切れの在庫を持つことがなくなるので、よりよいサービスの提供が可能となります。
WMSの導入で、複数倉庫や複数拠点での情報管理も簡単に行うことができます。荷主ごとの入出荷の管理や在庫管理ができるようになります。複数の倉庫での在庫情報も管理できるため、新規での倉庫の構築も行いやすいでしょう。
業務のシステム化で人手不足解消
WMSを導入することで、業務のシステム化が進み人手不足を解消できます。EC市場の拡大とともに物量が増えた倉庫業では、業務のシステム化が進んでいる状態です。
自動梱包機やロボットなど単純作業に特化したシステムへ移行することは、労働人口の減少する日本で重宝されるでしょう。
とくに、倉庫業界ではロボットについての関心が高まってきています。そのため、人の代わりになるさまざまロボットの開発が進んでいます。
業務効率化で人的ミスを防止
WMS導入で業務効率化するので、人的ミスを防止できるというメリットがあります。Excel管理では、人に頼る作業のため入力間違いを完全になくすことはできません。
WMSでは、端末を利用することにより、各工程の実績を即座に更新可能です。このため、正確な情報を元に業務効率化の実現ができます。
またWMSの種類によっては、バーコードのない商品の情報を読み取れるものがあります。人による目視や手入力の手間を減らし、より正確な管理や運用が可能になるでしょう。
オススメのWMSを紹介
WMSにはさまざまな種類があるので、どれを選べばよいのか迷ってしまうかもしれません。
ここからは、製造業にオススメのWMSの、ロジザードZERO、LIFE-Vision、SmartMat Cloudについて紹介していきます。自社に合うWMSがあるか確認してみるとよいでしょう。
ロジザードZERO
ロジザードZEROは主にEC物流、BtoB物流どちらにも対応しています。ホビー、アパレル、化粧品などのさまざまな商材に対応しています。1,600を超える物流現場で稼働実績がある倉庫管理システムです。
またカスタマイズをしなくても十分な機能があるので、導入する企業の7割がそのまま導入しています。ロジザードZEROは、物流倉庫・バックヤードの実在庫をクラウドで正確に管理したい企業にオススメです。
また倉庫内のどこに何が・何個・どの状態(A品・B品など)で保管されているかを管理したい企業にもオススメのシステムです。
さらに実際に利用開始までかかる期間は最短で1か月です。比較的すぐに導入できるのが特徴で、すばやく倉庫管理システムを導入して生産性を上げたいと考えている企業にピッタリです。
また365日サポートチームが常駐しているのも特徴です。ハンディターミナルの不具合やデータの取り込みエラーなど困ったときにすぐ解決できます。システムやIT機器に強いスタッフがいなくても、安心して利用できます。
LIFE-Vision
LIFE-Visionは株式会社東計電算が提供する倉庫管理システムです。ドラッグストア、ホームセンター、ディスカウントストア等の倉庫管理に便利な機能が揃っています。複数の棚卸方法が標準装備されています。
棚卸方法は倉庫によって異なりますが、LIFE-Visionでは全件棚卸、循環棚卸、当日出荷棚卸が標準装備されているでしょう。LIFE-Visionを導入するだけで、すぐにさまざまな棚卸作業に活かすことができます。
また、ロット管理(ロット番号を製品ごとに割り当てることで商品を管理していくこと)も標準装備されています。ロット、製造年月から自動的に出荷期限を算出し警告リストを出力することが可能です。
出荷期限が過ぎている物は入荷、引当を不可にしてくれるので、古い物を出荷してしまう不備を防ぎます。
SmartMat Cloud
SmartMat Cloudは株式会社スマートショッピングが提供する、クラウド型倉庫管理システムです。在庫専用のIoT重量(重さを使って在庫を管理する技術)で、在庫管理や発注作業を自動化します。
導入に伴う負担が少なく既存オペレーションの変更を最小限に抑えながら、在庫管理から発注までの作業効率を向上することが可能です。また在庫管理対象物の重さを定期的に自動計測し、クラウド上で情報を管理してくれます。
そして在庫、消費データを使用すれば、管理しているデータを素早く確認できるでしょう。さらに、在庫の残量が基準値を下回った場合は担当者に通知してくれます。また発注業務の自動化も可能です。
まとめ|倉庫業の勤怠の課題対策にWMSを導入!
倉庫業の勤怠における課題には、
- 在庫の過不足が残業につながる
- 深刻な人手不足で一部のスタッフに作業が集中する
- 人的ミスが発生して手間が増える
などが挙げられます。
これらの課題を解決するために、WMS(倉庫管理システム)の導入がオススメです。WMSは作業の自動化、リアルタイムな情報が確認できる等さまざまな機能を持っています。導入することで倉庫業の勤怠の課題を解決してくれるでしょう。
倉庫業の企業規模や活用目的などによって、選ぶべきWMSを決める必要があります。倉庫業のニーズを把握して、自社に合ったシステムを選ぶようにしましょう。
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